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1999 年度 実績報告書

骨芽細胞および軟骨細胞の分化におけるホメオボックス遺伝子Msxの作用機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670746
研究機関新潟大学

研究代表者

内山 聖  新潟大学, 医学部, 教授 (80108050)

研究分担者 里方 一郎  新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70170800)
キーワード骨芽細胞 / 軟骨細胞 / Msx1 / Msx2 / BMP-2 / Sox9
研究概要

まず、Msx1欠損、Msx2欠損、およびMsx1・Msx2欠損細胞株の樹立を目的に、間葉系細胞株は胎生13.5日の野生型、Msx1、Msx2ノックアウトマウスおよびMsx1・Msx2ダブルノックアウトマウス胚組織から、骨芽細胞様細胞株は胎生18.5日の野生型、Msx1およびMsx2ノックアウトマウスの頭蓋骨から細胞を単離して、継代培養を繰り返し、限界希釈法により単一細胞に由来する細胞株を樹立した。さらに、alkali phosphatase活性の検出、parathyroid hormone応答性cAMP産生量の測定、産生する骨基質の検索など、樹立した細胞株の性状の解析を行った。次に、骨芽細胞の分化におけるBMPとMsx1およびMsx2の関係解明を目的に、未分化な間葉系細胞株C3H10T1/2および骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1にBMP-2を添加して培養し、これらの細胞株がBMP-2により骨芽細胞へと分化誘導される時には、Msx1およびMsx2の発現は上昇することを明らかにした。また、本研究で樹立した野生型、Msx1、Msx2欠損およびMsx1・Msx2両遺伝子欠損の間葉系細胞株あるいは骨芽細胞様細胞株をBMP-2添加培地で培養し、骨芽細胞への誘導を行ったが、野生型に比べ、Msx2欠損およびMsx1・Msx2両遺伝子欠損の骨芽細胞様細胞株あるいは間葉系細胞株では骨芽細胞への分化が障害されていた。軟骨細胞の分化におけるMsx1およびMsx2とSox9の関係を解明するため、Msx1、Msx2ノックアウトマウス、およびMsx1・Msx2タプルノックアウトマウスの軟骨でのSox9の発現を調べたが、いずれのマウスでも野生型と比べて差はなく、Sox9は、Msx1およびMsx2により転写調節を受けないと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satokata I et al.: "Msx-2 deficiency in mice causes pleiotrophic defects in bone growth and ectodermal organ formation"Nature Genetics. (印刷中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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