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1999 年度 実績報告書

精巣障害物質の精巣発育,特に精子形成能獲得に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 11670751
研究機関山梨医科大学

研究代表者

大山 建治  山梨医科大学, 医学部, 教授 (80051861)

研究分担者 中込 美子  山梨医科大学, 医学部, 助手 (20198055)
キーワードCyclophosphamide / GH / 精子形成 / 下垂体摘出ラット / 精巣障害
研究概要

1.精子形成へのGHの関与を明らかにするため,幼若ラットにGnRH analogを投与し,精巣の成熟を抑制した状態でGH投与をすると精子形成を促進することが明らかになった。
2.下垂体摘出ラットでは,GHは用量反応性に生殖細胞数を増加させることが明らかとなった。
3.GHの作用機序を明らかにするた目的でGHとFSHの精巣に対する作用を比較検討した。3週齢で下垂体摘出したラットに5-7週齢まで2週間FSHを10,30,100μg/kg連日投与し,GH0.3mg/kg併用投与群と精巣組織,生殖細胞数を比較した。
[結果]
(1)対照群の精巣は精細管と間質の萎縮,生殖細胞の減少と配列の乱れが認められた。FSH投与により清細管組織の改善がみられ,さらにGH併用により間質の拡大が認められた。
(2)FSH投与群で精祖細胞数の用量反応性の増加が認められた
(3)FSH100μg/kg+GH群でFSH100μg/kg単独群に比し精母細胞数の有意な増加が認められた。
(4)Sertoli細胞、Leydig細胞数には差を認めなかった。
[結論]
下垂体摘出幼若ラットへのGH投与により、間質組織の拡大と生殖細胞の成熟の促進が認められた。これらの作用はFSH単独投与では認められないことから、FSHとは異なる機序によるものと推察される。
4.7-12週令GH欠損ラットへのCyclophosphamide (CP)投与による精子形成への影響を検討した結果、投与終了2週後の精巣組織ではレプトテンーザイゴテン精母細胞の減少が顕著であった。この結果は薬剤が精祖細胞の成熟を阻害していることを示している。GHを併用投与すると精母細胞の減少は軽減した。GHが精子形成過程において細胞の保護に関与している可能性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ohyama K: "Growth hormone advances spermatogenesis in premature rats treated with gonadotropin-releasing hormone agonist"Endocr J. 46(4). 555-562 (1999)

  • [文献書誌] Ohyama K: "Restoration of seminiferous tubular function after discontinuation of long-term gonadotropin-releasing hormone agonist in premature male rats"Endocr J. 44(4). 459-465 (1997)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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