研究課題/領域番号 |
11670788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90167255)
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研究分担者 |
長谷川 頼康 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60256435)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60160595)
大野 典也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60147288)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50056909)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | ゴーシェ病 / 酵素補充療法 / 遺伝子異変 |
研究概要 |
ゴーシェ病はグルコセレブロシダーゼの遺伝的酵素活性低下のため発症するリピドーシスであり肝脾腫、骨症状を主徴とし、神経症状の有無により1型(慢性非神経型)、2型(急性神経型)、3型(亜急性神経型)に分類されている。根治療法として骨髄移植、酵素補充療法が実際臨床で行われておりその有用性が確認されている。また、遺伝子治療も治験段階まで進んでいる。本症の臨床上の特徴は臨床表現型に異質性が存在することであり、この原因として遺伝子変異の多様性が推察されている。この臨床的異質性のため現在のところ治療法に一定の見解が存在しない。これら問題を解決するため我々は今回の研究で日本人ゴーシェ病の詳細な臨床症状の解析及び遺伝子型との相関、治療法の検討を中心に研究を行った。 日本人1型ゴーシェ病35例の検討により骨合併症が諸外国に比較し高頻度に認められる事とともに急激な酵素投与量の減量が骨合併症を発症することを報告した。日本人ゴーシェ病のL444Pのhomozygote15例の検討によりこれら患者は従来1型にリンクすると報告されてきたが長期にわたる詳細な神経学的フォローアップを行うと3型であることを明らかにした。また、L444Pの点変異のみでなくリコンビネーションを合併すると2型を呈することを明らかにし遺伝子解析におけるリコンビネーションの重要性を報告した。神経型の中でも特異な臨床症状(水頭症、心弁膜症、角膜混濁など)を呈する3型の症例についてその神経所見、病理所見を詳細に検討、報告した。さらに小児期発症の1型ゴーシェ病13例について酵素投与量の差異による臨床効果を比較したところ重篤な小児期発症のゴーシェ病においては十分な臨床効果及びその状態を維持するには高単位しかも長期の酵素補充療法が必要であることを明らかにした。
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