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2000 年度 実績報告書

リピドーシス動物モデルを用いての中枢神経障害の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 11670793
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

洲鎌 盛一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10154452)

研究分担者 長谷川 頼康  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60256435)
大橋 十也  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60160595)
井田 博幸  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90167255)
キーワードMPS VII / Gaucher disease / Krabbe病 / MLD
研究概要

先天代謝異常症の中枢神経症状に対する治療法に関しては現在確立した方法が存在しないのが現状である。現在治療法としては先天代謝異常症の当該欠損酵素の遺伝子を中枢神経に導入する手法が主なものであるが、現在のところ明らかな効果は得られていない。今年度はこの問題を解決するため培養神経細胞にアデノウイルスベクターを用いてニューロンにneurotrophic factorを導入し神経細胞死を防げるかどうかを検討するとともに脊髄の損傷した運動ニューロンにneurotrophic factorを導入しそれが修復されるかを検討した。
成人の顔面神経由来の運動ニューロンは継代培養していく途中で通常アポトーシスを起こし死滅していく。この顔面神経由来の培養運動ニューロンにneurotrophic factorの一つであるGDNF遺伝子をアデノウイルスベクターを用いて遺伝子導入を行ったところニューロンはアポトーシスを起こさず3ケ月まで生存していた。また、成熟ラットの脊髄に機械的に損傷を起こしその損傷部位に継代培養グリア細胞株から由来するneurotrophic factorをアデノウイルスをベクターとして遺伝子導入したところ損傷された運動ニューロン部位は修復された。これらのデータは神経細胞特に運動ニューロンのダメージはneurotrophic factorの遺伝子導入により回復することを示しており先天代謝異常症の神経症状の治療法の一つとして考えられることを示唆している(J Neuroscience Res 60:511,2000,Neuroreport 11:1857,2000)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ohashi T.,Yokoo T.: "Eduction of Lysosomal storage in Murine Mucoplysaccharidosis Type VII by Transplantation of Normal and Genetically Modified Macrophages."Blood. 95(11). 3631-3 (2000)

  • [文献書誌] Ida H,Rennert OM: "Effects of enzyme replacement therapy in 13 Japanese pediatric patients with Gaucher disease."Eur J Pediatr. (2000)

  • [文献書誌] Sugama S,Yamazaki Y: "T2 shortening in the brain revealed by magnetic resonance imaging associated with perinatal hypoxic-ishemic brain damage"Jikei Med. 47(3). 139-4 (2000)

  • [文献書誌] Sugama S,Bingham PM: "Morphometry of the head of the caudate nucleus in patients..."Acta Paediatr. 89. 546-9 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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