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2000 年度 実績報告書

川崎病の原因究明に関する分子生物学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 11670799
研究機関日本大学

研究代表者

原田 研介  日本大学, 医学部, 教授 (40208674)

研究分担者 鮎沢 衛  日本大学, 医学部, 助手 (40287610)
能登 信孝  日本大学, 医学部, 助手 (70267053)
岡田 知雄  日本大学, 医学部, 講師 (50177052)
キーワード川崎病 / 血小板 / GPIIb
研究概要

川崎病の急性期、亜急性期では、血小板数およびその活性が増加する。Glycoprotein(GP)IIbレセプターは、血小板の凝集機能において重要な役割を果たす。我々は川崎病のRDA法で検出されたヒト保有のgeneと一致するGPIIbレセプターの遺伝子発現を調べた。
急性期、亜急性期および回復期に良好な条件で末梢血を採取された6人の川崎病患者を対象とした。コントロールとして、6人の有熱性疾患(FC)と6人の先天性心疾患児が無熱性のコントロール(CHD)としで選ばれた。各サンプルからRNAを抽出後、Deletion productを用いて定量的RT-PCRを行なった。
各群についてGP IIb レセプターの遺伝子発現のcDNA/RNA(/ng)を求めた。川崎病急性期、亜急性期および回復期の結果はそれぞれ13258.4(/ng)、11365.3(/ng)および6095.7(/ng)であった。コントロール群はFC873.0(/ng)、CHD4362.3(/ng)であった。急性期および亜急性期の川崎病患者における,GP IIbレセプターの遺伝子発現は、FC群、CHD群の発現より有意(p<0.01)に上昇していた。
川崎病では、血小板の過剰な活性が血管炎を増悪させ、冠動脈血栓症を引き起こすことが予測される。一部の患者ではアスピリン治療にもかかわらず、冠動脈血栓症が進行する。これまでのアスピリン、ガンマグロブリンによる一般的治療に加えて、GP IIb拮抗剤による治療は、一部の川崎病患児に対して、血栓症予防を目的として有効かもしれない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 金丸浩: "臨床医のための最新エコー法(medicina vol.37.No.11増刊号)"医学書院. 6 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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