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2001 年度 実績報告書

川崎病の原因究明に関する分子生物学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 11670799
研究機関日本大学

研究代表者

原田 研介  日本大学, 医学部, 教授 (40208674)

研究分担者 鮎沢 衛  日本大学, 医学部, 助手 (40287610)
能登 信孝  日本大学, 医学部, 講師 (70267053)
岡田 知雄  日本大学, 医学部, 助教授 (50177052)
キーワード川崎病 / IL-4 / RDA / PCR
研究概要

川崎病のRDA法によって検出されたIL-4関連因子であるAminopeptidase NとIL-4 STATのm-RNAの発現は急性期に強く、いっぽうIL-4自身のm-RNAは回復期に強く発現していた。さらにはIL-4R(receptor)のm-RNA発現は有熱コントロールよりもやや高いが、病日を通じて有意な差はなかった。そのため、インフォームドコンセントを得た新規患者30名以上、および有熱コントロールから採血を行い、急性期と回復期のIL-4の血清中濃度を測定することにした。現段階では、15人の結果で、急性期(4.76±4.37pg/ml)、回復期(5.22±4.68pg/ml)で、ともにコントロール(4.28±2.50pg/ml)に比べてやや高い傾向が得られているが、いまのところ有意差はえられていない。急性期に比べて回復期の方が上昇する傾向があることはさらに20〜25人の川崎病患者と10〜15人のコントロールについて、IL4およびIL-4R、さらにはIL-4が産生を抑制するIgG3、IgG2bなども測定する予定で、血清を保存中である。
また、Aminopeptidase Nのリガンドであるcorona virusについては、現段階までに施行した12例のPCRによって検出された例はなく、川崎病におけるIL-4関連因子の変動が、ウイルス感染によって惹起されている可能性を支持する所見は得られていないが、症例数を20以上に増やして確認することが望ましいと考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Noto N, Okada T, Yamasuge M, et al.: "Noninvasive assessment of the early progression of atherosclerosis in adolescents with Kawasaki disease and coronary artery lesions"Pediatrics. 107(5). 1095-1099 (2001)

  • [文献書誌] Nakamura Y, Yanagawa H, Harada K, et al.: "Mortality among persons with a history of Kawasaki disease in Japan:existence of cardiac sequelae elevated the mortality"J of Epidemiol.. 10(6). 372-375 (2000)

  • [文献書誌] Morikawa Y, Ohashi Y, Harada K, et al: "Coronary risks after high-dose gamma-globulin in children with Kawasaki disease"Pediatr Int.. 42(5). 464-469 (2000)

  • [文献書誌] 鮎沢 衛: "原田のスコアの有用性"小児科診療. 64(8). 1140-1144 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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