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1999 年度 実績報告書

ムンプスウイルスの細胞融合に関与する遺伝子領域

研究課題

研究課題/領域番号 11670806
研究機関(社)北里研究所

研究代表者

中山 哲夫  社団法人 北里研究所, 基礎研究所・ウイルス1室, 室長 (60129567)

研究分担者 駒瀬 勝啓  社団法人 北里研究所, 生物製剤研究所・開発研究部, 部門長 (80215384)
森 孝之  社団法人 北里研究所, 基礎研究所・ウイルス1室, 主任研究員 (00142034)
キーワードムンプスウイルス / ムンプスワクチン / 細胞融合 / 無菌性髄膜炎 / 耳下腺炎 / 副反応
研究概要

ムンプスウイルスHN、F蛋白発現プラスミッドを構築し、T7 RNA polymerase遺伝子を組み込んだvaccinia virusを感染させたHeLa細胞、Vero細胞にco-transfectionさせ細胞融合能を観察した。星野ワクチン株から構築したHN、F蛋白発現プラスミッドは細胞融合を認めた。星野ワクチン株をワクチン製造に使用する鶏胎児胚細胞以外のHeLa細胞に継代するとムンプスウイルス特異的な細胞変性効果は認めないものの感染性ウイルスは産生された。HeLa細胞にadaptした株は、HN521位がAlaからAspに変異が認められ、この株から発現プラスミッドを構築した。HeLa細胞、Vero細胞にtransfectionし、HN蛋白に対するmonoclonal抗体で染色するとHN蛋白の細胞膜への発現が減弱し、F蛋白発現プラスミッドとともにco-transfectionすると細胞融合能も低かった。この変異はHeLa細胞に継代2代目には出現し、3代継代では総てのクローンがAspに置換しており早期に宿主細胞に適合するウイルスの選択が起こることが想定された。星野株ワクチン接種後耳下腺炎をおこした症例から分離した仙波株ではF蛋白の232位がThrからMetに変異を認めた。ワクチン接種後に無菌性髄膜炎をおこした二宮株はF蛋白159位GlnがArg、366位MetがLeuに変異しており、これらの株はVero細胞にlarge plaqueを形成し、現在発現プラスミッドを構築し発現実験を行っている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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