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2000 年度 実績報告書

グルココルチコイドによるアポトーシスに影響する遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11670810
研究機関国立小児病院(小児医療研究センター)

研究代表者

宮下 俊之  国立小児病院, 小児医療研究センター・先天異常研究部・遺伝染色体研究室, 室長 (60174182)

キーワードアポトーシス / グルココルチコイド / カスペース / Bcl-2 / Bax / 緑色蛍光蛋白質
研究概要

グルココルチコイドによるアポトーシスにおいて重要な役割を演じるBcl-2ファミリーメンバーであるBaxをコードする遺伝子のプロモーター領域には、ヒトで最も重要な癌抑制遺伝子産物であるp53の結合配列が存在し、p53によって転写活性化を受けることを研究代表者は1995年に報告している。Bax遺伝子の上流にはこの他にE-boxと呼ばれるc-Myc等の転写因子が結合する配列がかたまって4こも存在することがわかっていたが、その意義は不明であった。c-Mycは細胞増殖を誘導すると共に、ある条件でアポトーシスも誘導する癌遺伝子である。本年度はc-Mycの標的遺伝子であり、c-Mycによっておこるアポトーシスに重要な役割を果たすことを明らかにした。一方、カスペースは以前報告したように、グルココルチコイドによるアポトーシスの際に活性化されるが、現在ヒトにおいて15種類のカスペースが同定されており、そのうち8種類ほどが主としてアポトーシスの実行分子として機能していると考えられている。これら各分子の酵素学的特性は詳細に報告されているが、それらの細胞内分布に関しては包括的な研究がなく、個々の報告にも一致しない点が多かった。我々は発光クラゲ由来の緑色蛍光蛋白質と各カスペースを融合蛋白質として発現させ、生細胞において共焦点レーザー顕微鏡を用いて細胞内分布を解析した。その結果、多くのカスペースが細胞質に存在したのに対し、カスペース2は核蛋白質であること、カスペース8、10は著明な線維状構造物を形成すること等、いくつかの興味ある点を明らかにした。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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