研究課題/領域番号 |
11670811
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
慶野 宏臣 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 室長 (30090426)
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研究分担者 |
川島 祥子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 助手
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キーワード | ビリルビン / amphoterin / BRUGT / 遺伝子解析 / Gilbert's / Crigler-Najjar / ガンラット / 外顆粒細胞 |
研究概要 |
ビリルビン代謝関連遺伝子であるBRUGTについて、人疾患の遺伝子解析とモデル動物を使った脳発育障害との関わりの両面から機能を解析している。 BRUGTの関わる疾患の内、Crigler-Najjar Type IおよびType IIについてはすでに明らかにしてきたが、Gilbert's症はまだ遺伝様式が不明瞭であった。そこで、Gilbert's症患者に的を絞ってBRUGT遺伝子解析を進めてきた。患者の持つBRUGT遺伝子を増幅して塩基配列を読み取り、突然変異部分を解析した。その結果、調節領域のTATAボックス内とエクソン内と2つの突然変異が関与していること、それぞれの部分に突然変異をヘテロに持つことが症状発現に欠かせないことが明らかとなった。男性と女性では発現に必要な条件が異なることを示唆する結果が得られているので、さらに例数を増してから発表する予定である。 ビリルビン性小脳発育障害はBRUGT遺伝子に突然変異を持つラット(SDGR)に顕著である我々はビリルビン性発育障害の臨界期である生後7日前後のSDGR小脳で存在量が大きく変化するタンパク質や遺伝子について解析を進めてきたその過程で本年はMIHやβ-cateninnなどの発生関連因子に関わりを持った。Amphoterinは生後7日前後の小脳でmRNA量、タンパク質量共に最大となる。その時期のamphoterinはオリゴ糖の結合した状態で核内に存在することがあきらかとなり、ビリルビンとの関連を検討中である。
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