研究課題/領域番号 |
11670833
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
荒瀬 誠治 徳島大学, 医学部, 教授 (90108887)
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研究分担者 |
敷地 孝法 徳島大学, 医学部・付属病院, 助手 (30294698)
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キーワード | 毛包 / 毛乳頭 / 特異的遺伝子 / クローニング / DNA配列 / 遺伝子産物 / 特異的ペプチド抗体 / 毛乳頭単クローン抗体 |
研究概要 |
ヒト毛乳頭細胞特異的遺伝子を調べる一歩として、まず8人の頭部毛包より毛乳頭を採取し(うち4人では若禿げ部、非若禿げ部よりそれぞれの毛乳頭を採取)毛乳頭細胞を培養した。ついで各々の細胞よりmRNAを採取し、遺伝子の3'末端cDNAライブラリーを構築し、無作為に2000個のクローンでTag塩基配列を解析、2000個の遺伝子発現プロファイルを遺伝子発現データベース(BodyMap:阪大)と比較検討した。そして、(1)毛乳頭で特異的に発現されている遺伝子と、(2)若禿げ毛乳頭と非若禿げ毛乳頭において、発現量に大差がある未知・既知遺伝子を探した。その結果30個近くの新規遺伝子が見付かったが、発現量の多いものから1)、2)群よりそれぞれ5個、8個の遺伝子を選び全DNA配列を決定した。その情報に従い一部のものは特異的ペプチド抗体を作成し、また一部のものはin situ hybridization法で、遺伝子産物の毛包における時期別、部位別の発現を調べている。一方、遺伝子産物の機能解析のためのノックアウトマウスの作成にとりかかった。なお本研究の一部は他施設の共同研究であること、また特許出願との関係で論文発表は来年度となる。 一方、ラット毛乳頭の特異的単クローン抗体を作成し、それぞれの局在を免疫組織学的に調べ、毛乳頭〜毛包で発現される抗原を認識する抗体のうち、ヒト毛包特異的に反応する2抗体について詳細にしらべ抗原を決定した(現在投稿中である)。
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