研究概要 |
1.紫外線(中波長UVB)によるメラノーマ細胞のアポトーシスに関与する分子の解析:ヒトメラノーマ由来細胞株G361に致死量を下回るUVBを4回くり返し照射すると、最終的に致死量のUVBを照射しても細胞はアポトーシスに陥らなくなった.この細胞はアポトーシス誘導因子であるCD95リガンド(CD95L)に対しても抵抗性であった為,次にCD95発現ベクターを,くり返しUVB照射を受けた細胞にトランスフェクションし蛋白を発現させたところ,同細胞はUVBに対してもCD95Lに対してもアポトーシス感受性を回復した.又,RT-PCR,FACS解析によりCD95分子のmRNA,タンパクが,くり返しUVB照射により著しく低下することが判明した.以上の結果はUVBによるメラノーマのアポトーシスにCD95が不可欠に役割を課していることを示すと考えられる.
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