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2000 年度 実績報告書

下肢閉塞性動脈硬化症における血流予備能の研究-MRI及びCTを用いた血流予備能の定量的解析法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 11670860
研究機関弘前大学

研究代表者

齋藤 陽子  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (80225739)

研究分担者 阿部 由直  弘前大学, 医学部, 教授 (10167950)
野田 浩  弘前大学, 医学部, 助手 (00292152)
淀野 啓  弘前大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30113848)
キーワード閉塞性動脈硬化症 / 血流量 / 流速 / MRI / CT
研究概要

本年度は、昨年4月に新たに設置された装置を用いて閉塞性動脈硬化症における血流量の測定と血流パターンの解析を行った。
MRIのPhase contrast法で、下肢の血流に関し、心電同期を併用した撮像を行い検討を行った。大腿動脈および膝窩動脈は体軸に対しほぼ垂直に走行しているので、流速の計測や波形の解析に適していると考えられ、両側同時に撮像し、測定を行った。不整脈がある場合には撮像時間がやや延長するものの、ほぼ問題なく計測が可能であった。Fast Card法とシネPC法との比較検討も行ったが、シネPC法の方が流速・流量の値が低めにでる傾向が見られたが、波形は類似しており、ほぼ同様で、良好な相関が得られた。波形の解析では、計測部の中枢側に高度の狭窄や閉塞がある場合には波形が変化して、平坦化を示し、拍動の低下を現すものと考えられた。この波形に変化のパターンにより、血流障害の程度がある程度推測可能と考えられた。
造影剤を用いた血流分布の検討では、血流の画像に及ぼす影響を完全に消失させることが困難で、特に動脈の造影効果の程度がinflowの影響により計測困難であった。静止組織ではflowの影響は特にないので、今後症例を重ね血流動態の解析を行う予定である。
今回血流を増加させるために、加温を行ったが、明らかな血流量の増加は認められなかった、今後は加温時間を延長させ血流量が増加するかどうか検討するが、加温により十分な血流増加が得られない場合には血管拡張剤などの薬剤負荷による血流増加も試みる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 齋藤陽子: "1.0T MRI装置を用いた下肢のテーブル移動MRAの試み"血管無侵襲診断法研究会誌. 20. 38-39 (2000)

  • [文献書誌] 齋藤陽子: "MRD-CTの使用経験"臨床画像. 14・1. 6-11 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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