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1999 年度 実績報告書

放射線再発癌の放射線感受性と周囲正常組織の耐容線量に関する基礎的臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670863
研究機関東北大学

研究代表者

角藤 芳久  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70169390)

研究分担者 高井 良尋  東北大学, 医学部・附属病院, 助教授 (50107653)
松下 晴雄  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20302250)
根本 建二  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10208291)
山田 章吾  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60158194)
キーワード放射線治療 / 再発癌 / 放射線感受性 / Tumor Bed Effect
研究概要

放射線再発癌に放射線治療を行う際の問題点として、再発癌細胞自体の内因性放射線感受性が原発癌と比べて変化しているか否かと言う点が挙げられる。この問題について当教室で以前より使用しているWHT/Htマウスの扁平上皮癌を実験材料として基礎的研究を行った。まず、マウス下腿に継代移植した扁平上皮癌にTCD50前後の放射線治療を行って再発癌を作り、soft agar assay法を用いて再発癌の内因性放射線感受性を調べたところ、再発癌細胞の放射線感受性には有意な変化を認めなかった。また、growth delay.assay;TD50 assay,TCD50 assayを用いて再発癌の放射線感受性について調べたところ、in situでは、再発癌の放射線感受性が低下する(放射線抵抗性になる)ことがわかった。 そこでこれらの矛盾点を解明するために再発癌が増殖する土壌すなわち癌周囲の正常組織(tumor bed)の問題についても追加実験を行った。 マウス下腿の予め照射した部分に原発癌及び再発癌の癌細胞を移植して再発癌の放射線感受性に与える腫瘍母地の影響を調べたところ、両者ともほぼ同様の増殖を示し、照射後の増殖形式にも有意差を認めなかった。以上より、放射線再発癌の放射線感受性を決定する要因としては、細胞自体の問題よりも周囲正常組織の影響がより重要であると考えられた。また、当教室で放射線治療を行った食道癌患者の再発例を対象として治療効果及び治療成績について調査研究を行ったところ、照射後1年以内に再照射した群では大出血や重篤な感染症を併発して死亡するケースが有意に多かった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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