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2001 年度 実績報告書

Multi―Shot EPIによる拡散強調像を用いた大脳白質線維の3次元的解析

研究課題

研究課題/領域番号 11670864
研究機関山形大学

研究代表者

細矢 貴亮  山形大学, 医学部, 教授 (50143102)

研究分担者 本間 次男  山形大学, 医学部, 助手 (60311578)
安達 真人  山形大学, 医学部, 助教授 (80212520)
キーワード大脳白質線維 / 拡散強調像 / anisotropy / 脊髄小脳変性症 / 多系統萎縮症
研究概要

拡散テンソル画像で得られるFA(fraction anisotropy)画像は異方性が強い領域を高信号に描出する.白質線維が同一方向に密集している部分で信号が高くなるので,白質線維束の形態を描出することができる.3mm厚(gap less),128×128matrixで撮像すると,延髄錐体路,中小脳脚,大脳脚,内包,悩梁,深部白質などが立体的に表示可能となった.現在までに30例を越える正常群の解析が終了しており,錐体路や上・中・下小脳脚が線維群として同定でき,立体的に明瞭に描出されることを確認した.
臨床例では,遺伝子検査で診断された遺伝性脊髄小脳変性症8例(DRPLA:1例,SCA1:3例,SCA3:4例,SCA6:1例)と典型的臨床症状から診断された多系統萎縮症5例(OPCA type:4例,non-OPCA type:1例)に対して拡散テンソル画像を撮像した.中小脳脚に関心領域を設定してFA値を測定すると多系統萎縮症(OPCA)で値が低く,3D-tractographyでも両側中小脳脚の描出が不良となる傾向を認めた.症例数は少ないものの,拡散テンソル画像により小脳萎縮を来たす遺伝性脊髄小脳変性症や多系統萎縮症の鑑別の可能性が示された.
本研究の最終年度を迎えるにあたり,可能な限り症例を増やすとともに,線維の連続性,線維群の太さや体積,FA値などを詳細に検討して,拡散テンソル画像および3D-tractographyの臨床的有用性を確立したい.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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