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1999 年度 実績報告書

セロトニンアナログ^<18>F-メチルトリプトファンを用いたうつ病発症機序の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670868
研究機関群馬大学

研究代表者

遠藤 啓吾  群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)

研究分担者 井上 登美夫  群馬大学, 医学部, 助教授 (80134295)
キーワードF^<18>-αメチルタイロシン / パーキンソン病 / 分裂病 / うつ病 / セロトニン / ^<18>Fα-メチルトリプトファン
研究概要

^<18>F-αメチルタイロシン(^<18>FAMT)は、群馬大学医学部薬事委員会および倫理委員会の承認を得て、アミノ酸代謝による潰瘍検索剤およびドーパミン代謝測定に用いられており、精神疾患と、腫瘍の検査を行ってきた。その有用性が確認され、論文1、2)あるいは、米国核医学会等に発表されている。この^<18>FAMTがドーパミン代謝指標として、パーキンソン病あるいはうつ病の精神疾患の診断に利用されてきた。これに対しセロトニン代謝は精神障害(分裂病、うつ病)をよく反映されているといわれるが、ドーパミン代謝とセロトニン代謝による明確な区別がなされておらず、これまでの^<18>FAMTのドパミン代謝測定と比較検討するため、今回セロトニンアナログ標識によるセロトニン代謝のPET画像をえるため、^<18>Fによるセロトニン前駆体であるα-メチルトリプトファンに標識し、臨床応用を目的とした。
5-ヒドロキシ-^<18>Fα-メチルトリプトファンの18F合成が下記の合成法で成功し、その他の不純物から分取精製するため、HPLCカラム分取法を用いて、5-ヒドロキシ-^<18>Fα-メチルトリプトファンを精製している。現在その反応溶媒、反応温度、および反応時間などの調整により、収率を上げているが、^<18>FAMTが40%収率に対し、5-ヒドロキシ-^<18>Fα-メチルトリプトファンは10%を越えた程度で、いまだ動物実験あるいは、臨床応用に十分な収率には達しているとは言えない。今後この収率を上げるべくさらに研究を続ける。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Katsumi Tomiyoshi: "Metabolic studies of [^<18>F-α-methyl]tyrosine in mice bearing colorectal carcinoma LS-180"Anti-Cancer Drugs. 10. 329-336 (1999)

  • [文献書誌] Tomio Inoue: "Accuracy of standardized uptake value measured by simultaneous emission and transmission scanning in PET oncology"Nuclear Meidicne Communications. 20. 849-857 (1999)

  • [文献書誌] Tomio Inoue: "^<18>Fα-methyl tyrosine PET studies in patients with brain tumors"J Nucl Med. 40. 399-405 (1999)

  • [文献書誌] Sale Alyafei: "Biodistribution studies of the ^<186>Re complex of 3-amino-1-hydroxypropylidene-1,1-bisphosphonic acid in mice"Nuclear Medicine Communications. 20. 551-557 (1999)

  • [文献書誌] Tomio Inoue: "Biodistribution studies on L-3-[Fluorine-18]Fluoro α-methyl tyrosine:A potential tumor-detecting agent"J Nucl Med. 39. 663-667 (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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