研究課題/領域番号 |
11670883
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
ホリウチ・スズキ カズコ 京都大学, 薬学研究科, 助手 (50144382)
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研究分担者 |
小林 久隆 京都大学, 医学研究科・映像医療学, 助手 (60311734)
福田 俊 京都大学, 放射線医学総合研究所, サブグループリーダ(研究職) (30165287)
阪原 晴海 浜松医科大学, 教授 (10187031)
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キーワード | 放射線癌治療薬剤 / 骨疼痛緩和 / ^<186>Re(V)-DMS / pH感受性薬剤 / 腫瘍の骨転移 / ^<99m>Tc(V)-DMS |
研究概要 |
原発原発性悪性骨腫瘍や悪性腫瘍骨転移では骨破壊が起こり、重篤な骨の痛みが生じるため、骨疾痛緩和の治療は重要である。申請者は、従来にない新しいタイプの腫瘍画像薬剤として,腫瘍の低pH部位に集積するpH感受性薬剤,ジメルカプトコハク酸テクネチウム多(V)核錯体(Tc(V)-DMS)を開発してきた。本研究の目的はTcと同族体であるレニウム(Re)の放射性同位体でβ線放出核種Re-186を使用した、治療Re-186(V)-DMS錯体を開発することにある。そこで、Tc(V)-DMSとRe(V)-DMSの両者について、種々の培養細胞系及び動物を用いて検討した。まずマウスにおいてグルコース負荷によりpH低下を誘導するとTc(V)-DMSは骨組織へのTc(V)-DMSの取込み率が増加することを認めた。骨代謝は骨の吸収と形成の組み合わせで構成されることから、まず破骨細胞のアシドーシスでのTc(V)-DMSの取り込みの相違を検討した結果、破骨細胞は細胞外のpHの低下とともにし顕著に取り込み率が増加した。今後は破骨細胞への取り込みに対するホルモンや薬物についても検討する予定である。
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