研究概要 |
MRI画像が本科学研究費補助金で購入したコンピュータ(OS:LINUX)で解析できるように、本研究で用いようとしている、UNIX上で開発・動作確認されたソフトウェア(3DVIEWNIX,internal version)が、LINUX上でも動作できる様に設定した。画像転送及び画像フォーマットの変換がスムーズに行えるようにするなど、画像解析用コンピュータとMRI装置との接続・セッティングをまず完了し、当施設で保存されているDICOMフォーマットから3DVIEWNIX ソフトウェアフォーマットの変換も可能であることを確認した。筋萎縮性側索硬化症・モヤモヤ病・変性疾患・化学療法後白質脳症など、種々の脳疾患のT2強調画像・造影像・磁化移動画像(magnetization transfer image)を撮像し、得られた画像の定量解析を開始した。本研究で用いようとしているソフト(3DVIEWNIX,internal version)は、fuzzy connectednessという新しい理論に基づいて、脳MRIで示された病変の自動抽出を行った。抽出には、画像解析一般によく用いられている、病変を示す信号強度の閾値を決めて行うような単純なものではなく(域値による方法は、正常構造物や画像自体から来る不均一さを克服できない)、すべての異なったピクセル間の信号差・距離をもとに、病変1つずつを3次元の物体として認識させる、全く新しい画期的なアルゴリズムを用いた。
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