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2001 年度 実績報告書

MRI心筋血流造影剤としての経静脈性マイクロバブルの可能性

研究課題

研究課題/領域番号 11670887
研究機関大阪大学

研究代表者

濱田 星紀  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (80198803)

研究分担者 本多 修  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80324755)
上甲 剛  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20263270)
内藤 博昭  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60217627)
キーワード超音波造影剤 / 心臓MRI / 心筋潅流画像
研究概要

超音波造影剤Levovistに含まれる微小気泡は局所磁場を乱し、T2^*を短縮する。T2^*短縮系高速撮像シークエンスを用いることによりlevovist通過に伴うT2^*短縮(信号低下)を評価(潅流強調画像)できると考える。用いたシークエンスはグラジエントエコー型EPIであり、TR=0.8msec, TE=29msec, FA=90deg, Matix=256x128, FOV=250mm, slice thickness=10mmを用いた。正常男性ボランテアに対して、Levovist 7.6ml(3.0ml/sec)をボーラス注入し、心電図同期下、拡張末期相にて心筋潅流評価を行った。コントロールとした生理的食塩水と比較して、Levovistボーラス注入によってT2^*短縮効果による信号低下が心室中隔に認められた。背筋内においた関心領域の信号強度に変化は認められなかった。これは心拍出量に対する同部潅流血液量が僅少で、信号を有意に低下させる量の気泡が到達しなかったためと考える。これはT2^*をより強く短縮させるパルスシークエンス(TE=60msec)でのLevovist頭部潅流画像評価にても検討したが、十分な気泡が到達できず信号低下を捉えることができなかった。結論としては、十分な気泡の潅流が得られる条件下では、Levovistによる潅流強調画像の可能性が示唆されたが、現時点では投与法の制約による目的部位への十分な到達気泡が得られないことにより臨床応用にはさらなる検討が必要であると考えられる。

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公開日: 2003-04-02   更新日: 2016-04-21  

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