イメージガイド下遺伝子導入の基礎技術を確立し、そのfeasibilityを評価する目的で、基礎検討を行った。白色日本家兎の大腿筋肉に対する遺伝子導入を評価した。麻酔下に家兎をCT台に固定し、大腿外側部を遺伝子導入針とelectroporation needleの挿入のために準備した。6回の50V、50ms、各pulse間の間隔は1sec.のelecric pulseが一回の導入に対し施行された。まずCTガイド下に遺伝子導入針とelectroporation needleの針先を確認しながら、兎大腿筋のtarget areaに挿入後、遺伝子導入針からpEGFP 50μgとphosphate-buffered saline(PBS)100μlからなる溶液を注入し、その直後にelectroporationを施行した。CTガイド下のelectroporation needle確認は容易で、DNA solution注入位置の確認に有用であった。今後は血管壁に対するイメージガイド下の遺伝子導入システムの作るために、特に血管内に挿入可能で、バルーンカテーテルに装着可能なelectroporation needleの開発についての検討が必要と考えられた。
|