研究課題/領域番号 |
11670903
|
研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
田村 正三 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60150439)
|
研究分担者 |
木佐貫 篤 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (70253846)
朝戸 幹雄 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10284829)
結城 康弘 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30284855)
|
キーワード | intravascular ultrasound / animal model / atherosclerosis / rabbit |
研究概要 |
家兎大動脈の動脈硬化巣モデル作成には、従来用いられてきたバルーンを用いて内膜障害を起こす方法よりも、チューブ挿入による障害モデルの方が偏心性かつ病変作成が可能であり、その結果血管内超音波での観察が容易であった。大動脈に挿入したチューブを2週間後に抜去して、更に2週間普通食投与にて fibrous な動脈硬化巣が、1%コレステロール食投与にて fibro-fatty と fatty な動脈硬化巣が作製できた。こうして fibrous, fibro-fatty,および fatty な動脈硬化巣を、それぞれ6病変づつ計18病変作製し、圧潅流固定して histopathology を確認した。免疫組織学的(HHF35 と RAM11)にも検索した。 In VIVO での血管内超音波像は、fibrous plaqueは5例、fibro-fatty plaque は4例、fatty plaque は6例で histopathology と一致した。不一致であった病変を詳細に検討すると、fibrous plaquc と fibro-fatty plaque の fibrous cap の部分に存在する平滑筋細胞の多寡が、血管内超音波像に影響を与えていると推測された。すなわち平滑筋細胞の多いほど低エコーに描出された。しかし、matrix や edema も混在しエコー輝度に影響を与える可能性があり、病変の数を増やし検討する予定である。今後は更に MRI像による非侵襲的な動脈硬化巣の性状の評価や、造影剤を使用した CT-angiography による virtual endoscopy での形態的な評価を実験の延長上に置き、血管内超音波の位置付けを模索したい。
|