研究分担者 |
加藤 二久 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (70095107)
福田 賢一 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (70189942)
入船 寅二 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (40085642)
大谷 浩樹 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (10259145)
福士 政広 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (70199199)
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研究概要 |
1 定位放射線治療での吸収線量計測法に関する研究 モンテカルロ法による3次元線吸収線量の計算精度を検討するためには,実測線量との比較を行う必要がある.電子直線加速器が発生するエックス線を利用した定位放射線治療では,エックス線は連続スペクトルであることからビームハードニング効果により体内の深さによって平均エネルギーが変化することが予測される.さらに定位放射線治療では一般的な放射線治療の照射野より小さい直径数cm程度の円形照射野を利用することから,照射野内で側方の電子平衡が成立せず照射野内でエネルギーが不均等であることが予測される.これらは,各測定器の空間分解能,エネルギー特性,吸収線量変換係数算出に必要な衝突阻止能比などの物理的パラメータなど,定位放射線治療の場合について再検討する必要がある. このため,体内でのエネルギースペクトルを計算し,照射野の大きさ,深さによる変化を明らかにし,各種線量計の衝突阻止能の変化について検討し,報告した.さらに,深さ,照射野の側方位置によるスペクトル,角度分布の変化を計算し,線量計のエネルギー特性,方向特性を明らかにする研究を継続中である. 2 モンテカルロ法吸収線量計算および3次元表示に関する研究 3次元CT画像情報を利用したモンテカルロ計算コードをUNIXワークステーション上で開発中である.さらに,高速3次元画像表示が可能なコンピュータおよびモデリング,レンダリングソフトウェアを購入し,3次元線量分布表示ソフトウェアを開発中である.
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