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2000 年度 実績報告書

TL-シートによる治療用密封小線源近傍の線量分布測定法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11670908
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

岩田 和朗  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00201343)

キーワードbrachytherapy / dosimetry / 密封小線源 / TL-シート
研究概要

TL-シートによる治療用密封小線源近傍の線量分布測定法の研究を行い、その実績を報告する。
1、米国の永久刺入用および血管内照射用密封小線源評価のための線量分布測定
米国の臨床で使用されている永久刺入用および血管内照射用密封γ線源Pd-103、I-125、Ir-192を用い、Yale大学と共同でTL-シートによる線源近傍の2次元線量分布測定実験を行い、従来の標準測定器LiF-TLDの測定可能範囲(線源から5mm以上離れた領域)で比較した。その結果、Pd-103、I-125、Ir-192のanisotropy factorはそれぞれ0.90(0.90),0.94(0.93),0.99(0.98)となりLiF-TLD(括弧内の数値)との相対的差は1.2%以下となり良好な結果が得られた。
また、各線源に対しradial dose function,およびanisotropy functionが得られ、線源から1.5cm以内の領域での線量分布が評価できた。
2、我が国の血管内照射用線源開発のための線量分布測定
京都大学および日本原子力研究所との共同・協力研究により、血管内照射用線源としてγ線源Ir-192Seed(直径0.4mm、長さ3mm)を等間隔に並べた柔軟性のある線状線源の開発を行ってきた。線量分布の均一性の観点から至適なSeed間隔を求めるため、TL-シートを用いてSeed間隔の異なる数種の線源を用いて線源近傍の2次元分布測定を行い検討した。その結果、血管内照射用線源のSeedの最適間隔は、血管の曲率によって変わるものの、至適間隔は1mm前後となった。
また、線源軸に垂直な面での線量分布は、等方的で軸対称となり、2次元分布から3次元分布推定の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩田和朗: "TLDによるBragg peak近傍の2次元線量分布測定"平成11年度放医研共同利用研究報告書. NIRS-M139. 222-223 (2000)

  • [文献書誌] K.Iwata: "A Dynamical Model for the Growth and Szie Distribution of Multiple Metastatic Tumors"J.theoretical Biology. 203. 177-186 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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