研究概要 |
平成11年度と平成12年度において、下記研究を行なった。 (1)臨床三次元画像処理アルゴリズムと臨床画像の整備 パソコンなどの研究設備一式を導入し、これまで我々が開発したソフトウエア、市販のソフトウエア・ライブラリや共同研究先で収集した各種臨床画像を一括して管理・運営することにより、臨床画像処理ソフトウエアの新規開発や改良・改善が容易にでき、かつ臨床画像の再利用が容易となる環境としてのソフトウエア資産を整備した。 (2)統合開発環境の構築 (1)の整備により、Windows環境下で、一元的に臨床三次元画像処理アルゴリズムが開発できるソフトウエア統合間発環境を構築した。 (3)臨床三次元画像処理アルゴリズムの開発 (1)、(2)により、下記のアルゴリズムを開発した。 (1)時空間多次元生体信号の解析および可視化アルゴリズムの開発 時系列生体信号としての腎核医学画像を時空間において定義し,三次元ボクセル空間を構成し,画像解析を加えた後、ボリュームレンダリングにより、可視化を試み,逆流などの尿流現象としての生理機能を動態観察するためのアルゴリズムを開発した。 (2)インフォームド・コンセントのための三次元画像構成法の研究 一般にX線CTなどから構成された三次元画像は情報量が膨大で、遠隔医療で活用しようとすると通信上の大きなネックとなっている。そこで、インターネットにより、インフォームド・コンセントに用いる三次元画像を効率的にやりとりするための情報圧縮と画像構成のためのアルゴリズムを開発した。 (4)インターネット上への公開と臨床評価 上記(3)で開発した各種アルゴリズムについては、共同研究先の遠隔地キャンパスである医学部からインターネットを介し,臨床評価を受け、その結果を反映させ,アルゴリズムに変更と改善を加えた。完成したアルゴリズムについてはホームページに掲載し,広く公開し,評価を受けた。
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