研究課題/領域番号 |
11670936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
鈴木 道雄 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (40236013)
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研究分担者 |
倉知 正佳 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (80019603)
村田 昌彦 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (20293318)
住吉 太幹 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (80286062)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | グルタミン酸 / NAALADase / NMDA受容体 / アンチセンス / ドーパミンD2受容体 / フェンサイクリジン / 社会性行動 / 精神分裂症 |
研究概要 |
精神分裂病(分裂病)において想定されるグルタミン酸神経伝達の異常の本態を明らかにする目的で、以下の研究を行った。第一に、分子遺伝学的研究として、分裂病患者におけるN-acetylated alpha-linked acidic dipeptidase(NAALADase)遺伝子の多型に異常が存在するかを検討した、次に実験的研究として、NAALADasoのメッセンジャーRNA(mRNA)に対して相補的なantisense DNAを両側嗅内皮質に投与して、NAALADaseの発現を抑制したモデル動物を作成し、自発移所運動量およびmetamphetamineにより誘発される移所運動量について検討したが、有意な変化は認められなかった。さらに、分裂病におけるグルタミン酸神経伝達の低下の動物モデルとして、グルタミン酸受容体の亜型のひとつであるN-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDA受容体)のR1サブユニットの発現を、そのmRNAに相補的なantisense DNAの脳室内投与によって抑制したラットを作成し、dopamine D2受容体の発現変化を検討した。In vitro受容体autoradiographyでは、黒質における[3H]YM-09151-2結合が有意に低下した。Northern blot analysisでは、線条体における、dopamine D2受容体のmRNAが有意に増加した。最後に、非競合型NMDA受容体遮断薬であるphencyclidine(PCP)およびMK-801を慢性投与したラットにおける社会性行動の変化を検討し、有意な減退を認めた。
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