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2000 年度 実績報告書

ラットのストレス応答におけるインターロイキン-1受容体アンタゴニストの役割

研究課題

研究課題/領域番号 11670963
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

新谷 太  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90276379)

キーワードIL-1ra / アンチセンスオリゴヌクレオチド / ストレス負荷時 / ラット / 脳
研究概要

われわれは、ラット脳内にIL-1raに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与することによって、脳内で発現する内因性のIL-1raのストレス負荷時での役割について調べることを考えた。そこで、脳内IL-1raがアンチセンスオリゴヌクレオチドの投与によって抑制されるかどうかを調べた。ストレス負荷によって脳内IL-1ra濃度が増加するかどうか、また、発現増加がアンチセンスオリゴヌクレオチドの投与によって抑制できるかどうかについても調べた。
アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドの選択は、ANTISENSER(BIOGNOSTIK, Gottingen, Germany)を用い、同キットの取り扱い方法に準拠した。IL-1raの抑制効率はNR8383(rat alveo1ar M?)を用いて評価した。ラット脳室内へのオリゴヌクレオチド投与は、Sprague-Dawley系雄性ラットを用い、2nmolのアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを投与した。対照群にはミスマッチオリゴデオキシヌクレオチドを投与したラットを用いた。投与12時間後、ラットをエーテルとネンブタールで麻酔後断頭し、脳を取り出しホモジナイズ後の遠心上清を採取した。また、ストレス負荷を行う実験では、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを投与した12時間後に、ラットを60分間拘束した後、上記の方法にて上清を採取した。なお、動物の取り扱いはGuideline for the Care and Use of Laboratory Animals of Keio University School of Medicineに準拠し倫理的側面に十分配慮して行った。
NR8383からのIL-1ra分泌は、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドの投与によって有意に抑制された。IL-1raのアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを脳室内投与したラットの脳内IL-1ra量は対照群と比して統計的な有意差はなかった。また、60分間のストレス負荷をかけたラットでは、脳内IL-1ra量にも有意な変化を認めなかった。また、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを前処置された後にストレス負荷を受けたラットにおいても対照群と比して統計的に有意な差を認めなかった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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