研究課題/領域番号 |
11670978
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岡田 誠治 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50282455)
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研究分担者 |
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20208523)
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20134364)
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キーワード | 造血幹細胞 / マクロファージ / c-Fos / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
造血幹細胞から単球・マクロファージ系への分化・過程とマクロファージの機能発現におけるc-Fosの発現とその機能を明らかにするために、C-Fos遺伝子改変マウスを用いて以下の研究成果を得た。 1)単球系分化におけるc-fosの役割 マウス骨髄中の造血幹細胞は、ストロマ細胞OP-9との共培養系では、主に顆粒系に分化し、PA-6との共培養系では、単球系へ分化した。OP-9との共培養系においてMx-fosマウスから分離した骨髄細胞を、インターフェロン添加によりc-fosを持続的に誘導したところ、単球系への分化が認められた。また、血球系にのみc-fosが発現するH2-c-fosトランスジェニックマウスの末梢血を経時的に観察したところ、コントロールマウスと比べて、加齢に伴って単球系細胞の増加が認められた。以上の結果から、c-fosは骨髄前駆細胞から顆粒球系と単球系への分化の振り分けに関与していることが示唆され、現在その機序を解析中である。 2)マクロファージの機能発現におけるc-fosの役割 マクロファージは恒常的にc-fosを発現しているが、IFN-γとLPSで刺激するとc-fosが強発現した後に一過性に消失し、元のレベルに戻った。誘導型Nitric oxide合成酵素(iNOS)mRNAは、c-fosの消失後に出現した。Mx-c-fosマウスのマクロファージを用いて、c-fosを持続発現させたところiNOSの発現は抑制された。ルシフェラーゼ法によるiNOSのプロモーター解析により、c-fosがNF-IL-6と結合してその作用を抑制することによりiNOSの発現を抑制することが判明した。
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