骨髄間質細胞及び皮膚線維芽細胞よりmRNAを抽出しそれぞれcDNAライブラリーを作製した。そして骨髄間質細胞cDNAライブラリーから皮膚線維芽細胞cDNAライブラリーをサブトラクションし、骨髄間質細胞特異的cDNAライブラリーを作製した。このようにして得られた骨髄間質細胞に、特異的cDNAライブラリーを約100クローン程plasmidを抽出し、その遺伝子配列を決定した。このうちまだ遺伝子データベースに登録されていない新規の遺伝子について、ノーザンブロットハイブリダイゼーションを行い、皮膚線維芽細胞には発現していないが骨髄間質細胞には発現している遺伝子を検索した。このうち一つの遺伝子が皮膚線維芽細胞にはほとんど発現なく、骨髄間質細胞に多量に発現しているのがわかった。 この遺伝子の全長のcDNAクローンのクローニングを行っているところであり、全遺伝子配列を決定すると同時に、付着性の細胞に発現させてその上で造血を再構築できるかなどの機能解析を行っているところである。
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