研究課題/領域番号 |
11671057
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
馬場園 哲也 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70208718)
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研究分担者 |
平山 美智代 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60297512)
武田 將伸 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80277110)
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キーワード | 糖尿病性腎症 / プロテインキナーゼC / ヒアルロン酸 |
研究概要 |
糖尿病性腎症の発症に対するレニン・アンギオテンシン系とプロテインキナーゼCの関連を明らかにすることを目的とし、本年度は腎間質線維芽細胞(NRK)を用いたin vitroの検討を行った。 (1)NRK細胞を高糖濃度(D-グルコース,25.6mM)で24時間培養し、上清中のヒアルロン酸濃度を測定、正常糖濃度(D-グルコース5.6mM)、L-グルコース(L-グルコース20.0mM+D-グルコース5.6mM)、およびマニトール(マニトール20.0mM+D-グルコース5.6mM)に比較し、ヒアルロン酸産生は明らかに亢進した。 (2)NRK細胞を正常あるいは高糖濃度で24時間培養後、PKC刺激作用をもつフォルボールエステル(PMA)で更に24時間刺激し、その前後でPKC活性をin situ法によって測定した。PKC活性は、基礎値およびPMA刺激後とも、高糖濃度で上昇していた。 (3)高糖濃度によるヒアルロン酸産生亢進には、PKC-TGF-βカスケードの活性化が関与していることを認めた。
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