研究課題/領域番号 |
11671076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
中西 敏雄 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (90120013)
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研究分担者 |
荻原 誠久 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (00180802)
相羽 純 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80138891)
大田 真弓 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50277216)
門間 和夫 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80075233)
松岡 瑠美子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50120051)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 動脈管 / 酸素 / Kチャンネル / 血管平滑筋 |
研究概要 |
血管のトーヌスは静止膜電位に依存するが、その膜電位は主にカリウム(K)チャンネルによって制御されている.本研究では、酸素による動脈管の収縮機序として、Kチャンネルの関与について調べた. 1)低酸素は動脈管のKチャンネルを開き、膜を過分極させ動脈管を弛緩させる、酸素はKチャンネルを閉じ膜を脱分極させ、Caチャンネルを開き細胞外から内へのCa流入を増加させ収縮をおこすことが分かった. 2)動脈管平滑筋Kチャンネル:胎生29日の胎仔家兎から動脈管平滑筋細胞を単離し、Kチャンネルの電気生理学的研究を行った.電位固定パッチクランプ法にてK電流を測定した.動脈管には酸素にて閉じ、低酸素にて開口するK電流が存在することが分かった.それと同時に、ATP感受性K電流も、動脈管には、肺動脈に比して多いことが分かった.低酸素でATPが低い状態ではKチャンネルが開き、動脈管は弛緩すると推測された. 2)動脈管Kチャンネルの遺伝子発現:家兎動脈管から単離したmRNAの動脈管における発現量と、他の血管(大動脈、肺動脈)での発現量を、RT-PCR法にて比較した.酸素にて開口するKチャンネルであるKV2.1とKV9.3の発現は、肺動脈に比し動脈管で少ないことが分かった. 3)胎生21日のラット胎仔から摘出した動脈管は、酸素で収縮する.ところが、胎生19日のラット胎仔から摘出した動脈管は、酸素で収縮しない.ATP感受性Kチャンネルの阻害剤であるグリベンクラマイドを摘出動脈管に投与すると、21日胎仔動脈管では収縮するが、19日胎仔動脈管では収縮しない.動脈管から単離した平滑筋細胞でATP感受性Kチャンネル電流を測定すると、21日胎仔では19日胎仔にくらべ、ATP感受性Kチャンネル電流は大きかった.胎仔発達とともにATP感受性Kチャンネルが増加することで、成熟胎仔では出生とともに、動脈管の収縮を促すと推測される.
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