• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

糖質コルチコイド受容体と核内転写因子の相互作用による転写制御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671102
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

大島 久二  藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (90138008)

研究分担者 片山 雅夫  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (00278285)
澤田 誠  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (10187297)
キーワード糖質コルチコイド / 受容体 / 転写
研究概要

リガンド依存性の転写制御因子である糖質コルチコイド受容体は、細胞外からの情報をリガンドとの結合によって核に伝達し遺伝情報に変換する機能を有している。糖質コルチコイド受容体による転写制御には、転写基礎因子のみならずその他の転写因子及び転写介助因子により高度な調節機構の働いていることが明らかとなりつつある。本研究では、これまで我々が独自にクローニングしてきた糖質コルチコイド感受性制御因子(GMEB-1、GMEB-2)と、糖質コルチコイド受容体及び共役因子の1つであるサイクリックAMP反応性因子結合蛋白(CBP)との蛋白相互作用について検討を行なってきた。まず、HeLa細胞を用いた2ハイブリッドシステムを構築し、VP16の転写活性亢進ドメインとGMEB-1又はGMEB-2の癒合蛋白発現プラスミドを作成した。また、糖質コルチコイド受容体またはCBPとGAL4のDNA結合ドメインの癒合蛋白発現プラスミドを作成した。それらのプラスミドを各々細胞にトランスフェクションし、GAL4結合部位を持ったルシフェラーゼのレポーター遺伝子活性を測定した。その結果、GMEB-1並びにGMEB-2は糖質コルチコイド受容体と直接結合することが判明した。また、GMEB-1並びにGMEB-2は、共役因子であるDBPとも蛋白相互作用のあることが判明してきた。これらの成績より、新規転写因子であるGMEBは、共役因子並びに糖質コルチコイド受容体と作用して糖質コルチコイドによる転写感受性を制御しているものと考えられ、糖質コルチコイドによる転写制御機構の一端が明らかになった。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi