研究課題/領域番号 |
11671144
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤盛 啓成 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50238622)
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研究分担者 |
大河内 信弘 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40213673)
宮崎 修吉 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50282075)
土井 秀之 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (90188839)
佐山 淳造 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292322)
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キーワード | 膵ラ島移植 / LE-Cl_2MDP / マクロファージ |
研究概要 |
1.ラット膵ラ島の分離純化:WisterおよびLewisラットを用いてコラゲナーゼ膵管内注入法にてラ島分離、純化を行い、Wisterでは1匹当たり200IEQのラ島を安定して採取し、static incubation法で良好なvaiabilityであることを確認した。2.分離ラ島の同系ラット移植:ストレプトゾトシン静注により作成した糖尿病Wisterに同系Wister無処理ラ島800IEQを腎被膜下および門脈内注入し、耐糖能の改善を確認した。この系ではPNFの現象は認められなかった。3.LE-Cl2MDP作成とマクロファージ除去:作成したLE-Cl2MDPをWisterラットに静注および分離ラ島混合培養によりマクロファージ除去操作を行った。マクロファージ除去の確認は、ED1およびED2抗体を用いた凍結切片による免疫染色を行い、静注では膵臓中ED2陽性細胞は除去されないが、分離後のラ島はED2陰性となる現象が認められた。分離ラ島とLE-Cl2MDPとの混合培養ではED1陰性でとなり、LE-Cl2MDP静注後分離ラ島と混合培養ラ島ではラ島内マクロファージ除去に差が認められた。これらはパラフィン包埋切片でも確認された。分離ラ島とLE-Cl2MDPの混合培養による毒性試験はインスリン分泌能により検討を加え、問題がなかった。5.無処置ラ島800IEQのWister-Lewis同種腎被膜下移植ではRNF高率に認められ、この系でLE-Cl2MDP静注処理ラ島、混合培養処理ラ島の移植実験を行った。
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