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1999 年度 実績報告書

抗癌ヒトモノクローナル抗体の認識する抗原ペプチドを用いた特異的腫瘍免疫療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11671150
研究機関千葉大学

研究代表者

若月 一雄  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (60302543)

研究分担者 小田 健司  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (90282483)
滝口 伸浩  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (00261917)
キーワードペプチド抗原 / cDNAクローニング / 大腸癌 / AgSK1 / 特異的免疫療法 / 抗イディオタイプ抗体 / 細胞傷害性T細胞(CTL) / 癌ワクチン
研究概要

1.抗癌ヒトモノクローナル抗体SK1を用いた消化器癌関連抗原ペプタイドの同定
ヒト型モノクローナル抗体(HuMAb)SK1により認識されるAgSK1は主にヒト消化器癌に広く発現する腺癌に特異的な癌関連抗原であり、42-46KDaの糖蛋白である(Br.J.Cancer 1998:78:1313-22)。我々はすでにこのAgSK1を遺伝しレベルで解析し、HuMAb SK1の認識する抗原エピトープを含む20-merペプタイドについて報告した(Tissue Antigens 2000: 55: 157-61)。この20-merペプタイドについて、日本人に頻繁に見られるHLA-A2402分子と最もaffinityの高い結合モチーフ(TyratP2,TrpatP9)を有する9-merペプタイド:PYLPGDPGWを含むことに着目し、これをGST fusion proteinとして発現させるためsynthetic oligonucleotideをanealingしてNotl/Sall fragmentとしpGEX-5X-1 expression vectorにsubcloningした。これを同様に大腸菌に発現させHuMAb SK1を用いたWestern blottingにて抗原エピトープが存在することを確認した。さらに、HuMAb SK1の認識する抗原エピトープを限定するため、この9-merペプタイドの一部を同様にGST fusion proteinとして発現してWestern blottingを施行し、6-merペプタイド:PYLPGDが最小単位であることが示唆された。データベースの検索では、このアミノ酸配列と一致するクローンは現在までに報告はなかった。
2.抗癌ヒトモノクローナル抗体SK1の認識する癌抗原ペプタイドを用いた免疫療法
上記の9-merペプタイドあるい抗イデイオタイプSK1抗体を用いて、CTLを誘導しようとする試みは現在もなお引き続き行われている。更に実験をすすめ、新しい腫瘍マーカーや特異的免疫療法のためのペプタイドワクチンとしての可能性や、液性免疫と細胞性免疫との接点などについて検討をすすめていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J. Yasutomi et al.: "Identification of the immunoreactive peptide sequence for AgSK1, an adenocarcinoma-restricted antigen"Tissue Antigens. 55・2. 157-161 (2000)

  • [文献書誌] H. Soda et al.: "Adoptive Immunotherapy for Advanced Cancer Patients Using In Vitro Activated Cytotoxic T Lymphocytes"Journal of Surgical Oncology. 72. 211-217 (1999)

  • [文献書誌] Mork C Alassy et al.: "Lessons learned about the therapentic potential of the ratural human immune response to lung cancer"Exp. Opin. Invest. Drugs. 8(7). 995-1006 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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