• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

NF-kBシステムの制御による免疫寛容誘導の試み

研究課題

研究課題/領域番号 11671178
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

久永 倫聖  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30275341)

研究分担者 中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00142381)
キーワード肝虚血再灌流障害 / NF-κB / I-κB / Adeno virus / 遺伝子導入
研究概要

本年度は、実験動物をC57/BL6マウスとし、AdCMVh IκBによる肝虚血再潅流障害抑制効果を検討した。まず、肝虚血再灌流障害モデルとして、肝左葉及び中葉を45分間虚血し、その後再灌流し、再灌流直後再灌流3時間後、再灌流6時間後の血清AST、ALT、LDH、ヒアルロン酸を測定し、肝機能を評価した。また、各時点において、肝組織のapoptosisを、TUNEL法及びDNA fragmentationを用いて評価することによって、肝虚血再灌流障害程度を検討した。次いで、CMVをpromoterとするhuman IκBをadenovirusに導入し、AdCMVh IκBを作製した。コントロールベクターとしては、AdCMVLacZを用いた。Adenovirusの投与量や投与時期、投与方法について、文献的報告を詳細に検討し、肝虚血48時間前、1×10^9pfuを尾静脈より注入した上で、肝虚血再灌流障害の程度を比較検討した。AdCMVh IκB投与により、48時間後すなわち肝虚血直前には、マウス肝にIκBが過剰発現し、NFκBの活性化が抑制されたものの、有意な虚血再灌流障害の抑制効果は得られなかった。そのため、Adenovirusの投与量を1× 10^8pfuに変更し、投与方法を腹腔内、門脈投与に変え試行を繰り返したが、やはり、有意な虚血再灌流障害の抑制効果は得られなかった。NFκBの活性化が抑制されるにもかかわらず、虚血再灌流障害の抑制効果をみられない原因を検討、、再試行中である。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi