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2000 年度 実績報告書

末梢血幹細胞の分子生物学的特性を利用した新たな臓器移植免疫寛容誘導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11671179
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

高 済峯  奈良県立医科大学, 医学部・第1外科, 助手 (80305713)

研究分担者 金廣 裕道  奈良県立医科大学, 医学部・第1外科, 助教授 (30204580)
キーワード末梢血幹細胞 / 臓器移植 / 免疫寛容 / 骨髄移植
研究概要

ドナー由来造血幹細胞移植によるドナー特異的免疫寛容誘導をめざした実験を引き続き行なった。今回、ラットを用いてアロ骨髄細胞移入による造血系細胞の生着について検討した。Allogeneicドナーの骨髄細胞を分離して、骨髄細胞浮遊液を作成し、T cell depletionを行なわずに無処置レシピントに注入したところ、末梢血のレベルでは、ドナータイプの造血系細胞は検出されず、また、GVHD反応も起こさなかった。そこで、骨髄幹細胞の増幅と質的なmodificationを目的として、採取した骨髄細胞浮遊液を10%FCS加medium中で、GM-CSFの存在下に培養し、phenotypical changeをflowcytometryで確認した。これまで、CD3、CD4、CD8、CD45RC、ED1、B7、CD25等に対するmonoclonal抗体を用いて検討したが、これらの成熟造血系細胞の表面マーカーの、発現強度、発現頻度の変化はとらえられなかった。また、in vivoの実験として、GM-CSFの存在下にex vivo培養した骨髄細胞をallogeneicレシピエントに注入して、ドナー由来造血系細胞の生着をflowcytometryで確認したところ、無処置レシピエントでは、末梢血のレベルでは明らかな生着は認められず、牌細胞レベルでのchimerismの成立を検討中である。これらのレシピエントに対し、骨髄ドナーと同系の心移植をすでに行なっており、生着延長効果を検討中である。今後、培養日数や、GM-CSF濃度等の至適培養条件を確立していきたい。また、培養細胞の質的変化に関しては、細胞接着分子等、細胞外matrix関連分子の発現の変化の検討していきたい。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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