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2001 年度 実績報告書

Hepatocyte growth factorによるエンドトキシン血症治療

研究課題

研究課題/領域番号 11671195
研究機関関西医科大学

研究代表者

中川 学  関西医科大学, 医学部, 講師 (00257940)

研究分担者 海堀 昌樹  関西医科大学, 医学部, 助手 (30333199)
權 雅憲  関西医科大学, 医学部, 助教授 (70225605)
キーワード肝硬変 / 肝切除 / 肝細胞増殖因子(HGF)
研究概要

【目的】肝硬変合併肝癌での肝部分切除後に高率にかつ高濃度にエンドトキシン血症が出現することが知られている。また同時、血中HGF濃度が術直後より増加し、他の増殖因子と共に残存肝の再生を促進しているのではないかと推察されている。我々のこまでの検討では、肝硬変ラットの肝組織では活性型HGFは認められず、肝部分切除を行うことにより微量の活性型HGFが認められるのみであった。以上のことより肝硬変肝部分切除後の肝再生遅延、及び高エンドトキシン血症の要因の一つとして、残存肝中のHGFが活性化されていないことが推察される。この内因性HGFLを活性化することにより、肝硬変肝切除後に抗エンドトキシン作用を示すものと考えられる。
【方法】SD系雄性ラット(BW約150-200g)を用いた。1%Dimethylnitrosamine(1mg/kg body weight)を週3回連続4週腹腔内投与にて肝硬変を作製する。エーテル麻酔下にてHiggins & andersonの方法に準じて70%肝部分切除術を施行。肝硬変肝切除後6、12時間日に陰茎静脈より(非活性型HGFを活性化すると考えられる)ウロキナーゼを各々1万、3万、6万単位投与し、肝切除後24、48,72時間後に採血、及び残存肝を採取。コントロールは生理食塩水投与とする。
(1)採取した血漿、肝組織サンプルを調整しmonoclonal antibody against the heavy chain of HGF を用いて、westemblotを行いウロキナーゼによる活性型HGFの発現動態を検討する。同時に血清エンドトキシン濃度を測定する。
(2)肝切除後24時間目に残存肝組織のDNA合成を検討する。
(3)肝切除後48、72時間目に残存肝の再生率を検討する。
【結果及び考察】ウロキナーゼ投与により腹腔内出血などの合併症などは認めなかったが、残存肝内のpro HGFの活性化は示さなかった。また、血中エンドトキシン濃度もコントローノレ群と比較し差を認めなかった。ウロキナーゼ投与24時間後のPCNA labeling indexよりDNA合成を検討するも、その増加は示されなかった。同様に肝重量再生率もコントロール群と比較し、差を認めなかった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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