研究課題/領域番号 |
11671201
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
吉原 秀一 弘前大学, 医学部, 講師 (00261454)
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研究分担者 |
柴田 滋 弘前大学, 医学部・附属病院, 医員
豊木 嘉一 弘前大学, 医学部, 助手 (70301025)
佐々木 睦男 弘前大学, 医学部, 教授 (10005077)
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キーワード | 膵癌 / フコース / 糖ペプチド / 腫瘍マーカー |
研究概要 |
1膵頭十二指腸切除術術後の患者より得られる膵液を蛋白分解酵素阻害剤存在下に5人の患者より計5900ml採取することに成功した。 2これらを分画分子量約2000の透析チューブを用いて透析を行い高分子糖蛋白質画分を回収した。これらを凍結乾燥法にて回収した。 3次に陰イオン交換樹脂(DEAE Sephacel)を用いて陰イオン交換クロマトグラフィーを施行し陰イオンに吸着しない素通し画分を回収し、透析後凍結乾燥法にて精製した。この操作にて5900mlの膵液から約2600mgの高分子糖蛋白質画分を回収した。 4さらに、陽イオン交換樹脂(CM Sepharose CL-6B)にて陽イオン交換クロマトグラフィーを施行し陽イオンに吸着しない素通し画分を回収、透析後凍結乾燥法にて精製した。 5さらにこの高分子糖蛋白質画分をゲルろ過クロマトグラフィー (Sephacryl S-100)にかけ蛋白部分と糖ペプチド部分に分離精製した。この分離した糖ペプチド中性に近く糖鎖末端に多数のフコースを結合していた。この段階で膵特異性糖ペプチドが高効率に取れていることが確認された。 この膵特異的糖ペプチドをさらにその糖鎖構造から細分化し今後その膵特異性を検討していく予定である。 具体的にはおのおののサブタイプ毎に家兎を用いて免疫しポリクローナル抗体を作製し正常膵内および膵癌での分布を明らかにする予定である。
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