研究課題/領域番号 |
11671210
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
浅尾 高行 群馬大学, 医学部, 助教授 (40212469)
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研究分担者 |
竹之下 誠一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10167489)
桑野 博行 群馬大学, 医学部, 教授 (90186560)
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キーワード | 糖転移酵素 / フコシル糖鎖 / 癌の転移 / 遺伝子変化 |
研究概要 |
1. 血中酵素起源の検索 大腸癌切除時に還流静脈にカニュレーションを行い腫瘍感流血を採取した。同時に末梢動脈より採血しサンプルのα1-3Fucosyltransferaseの活性を測定しその差を算出し臨床病理学的諸因子との関係を検討したところ、腫瘍計が大きくなるほどその差は拡大した。また、Western blottingを用いにて、FUT6の特異抗体にて染色を行い、この抗体活性がFUT6遺伝子に由来することを確かめた。以上の結果は、英文誌に投稿し採用された 2. YB3抗体による組織学的検討 α1-2fucosy1基を持つ糖鎖抗原と反応するモノクロナル抗体 YB3を用いて大腸癌の組織染色を行った。同時に組織を採取し、正常・癌部それぞれのα1-2transferase活性を測定した。その結果、左側結腸では、正常部では酵素活性が低くまたYB3の反応も少なかった。しかし癌部においては酵素活性も抗原の発現も認められ、癌における異常な酵素活性の上昇の存在が推定できた。 3. 遺伝子導入細胞の特性の検討 α1-2、1-3fucosyltransferase欠損細胞株 Colon26にそれぞれの遺伝子を導入した細胞の、温熱効果に対する感受性を検討した。その結果、遺伝子の導入により温度感受性が増大することが判明した。
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