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1999 年度 実績報告書

水チャネルの発現からみたW型回腸嚢の機能に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671214
研究機関新潟大学

研究代表者

須田 武保  新潟大学, 医学部, 講師 (50251806)

研究分担者 佐藤 信昭  新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90215822)
岡本 春彦  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (90301184)
酒井 靖夫  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (60251823)
山本 格  新潟大学, 医学部, 教授 (30092737)
キーワード水チャネル / 消化管 / 潰瘍性大腸炎 / W型回腸嚢
研究概要

1.ヒトAQP8cDNAよりRNAプローブを作成し、ヒトゲノムライブラリーよりスクリーニングを行い成功した。得られたクローンよりその遺伝子構造・制限酵素地図等を明らかにした。またAQP8遺伝子がヒト染色体16p11.2-p12に存在することをradiation hybrid panelを用いて明らかにした。
2.ラット小腸で優位に発現する水チャネル遺伝子を発見した。塩基配列解析によると現在まで未発見の遺伝子であり、現在、機能発現等検討中である。今後はヒト小腸のcDNAライブラリーよりホモロジークローニングを行い、ヒト小腸で優位に発現する水チャネルを同定したい。また、ラット大腸亜全摘モデルを作成し、同遺伝子の小腸における発現の変化を確認したい。ラットモデルで発現の変化が認められるようであれば、当科で行っている潰瘍性大腸炎ならびに家族性大腸腫症患者に対する大腸前摘術・W型回腸嚢再建術における回腸嚢での水チャネルの発現を確認したい。
3.ラット大腸亜全摘モデルを作成し、残存腸管・腎臓における水チャネルの発現の変化を確認した。残存大腸においてAQP8の発現が著明に増加していることが判明したが、他の水チャネル遺伝子の著明な発現の変化は認められなかった。このことより、AQP8が大腸における水の吸収・分泌に大きく関与している可能性が示唆された。またこのことは、腸管における水分吸収・分泌の経路が、細胞間経路だけではなく、経細胞経路も存在することを提起している。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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