• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

水チャネルの発現からみたW型回腸嚢の機能に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671214
研究機関新潟大学

研究代表者

須田 武保  新潟大学, 医学部, 講師 (50251806)

研究分担者 山本 格  新潟大学, 医学部, 教授 (30092737)
佐藤 信昭  新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90215822)
岡本 春彦  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (90301184)
飯合 恒夫  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (10323982)
キーワード水チャネル / 消化管 / 潰瘍性大腸炎 / W型回腸嚢 / ラット
研究概要

1.大腸大量切除後の消化管における水チャネルの役割を残存小腸・大腸における水チャネル遺伝子の発現変動から検討する目的で、ラット大腸亜全摘モデルを作製し、3週目、6週目に犠牲死。上部・中部・下部小腸、残存大腸よりmRNAを抽出。RNase Protection AssayにてAQP1,3,4,8の発現変動を確かめた。残存直腸においてAQP8 mRNAの著明な発現増強を認めた。小腸におけるAQP1,3,4,8mRNAの発現変動は認めなかった。AQP8 mRNAの正常大腸に於ける発現は中部大腸に強く、最上皮にその発現を認めた。以上より、大腸における水分吸収に水チャネルを介した上皮細胞内経路が関与し、水チャネルの発現増強が術後のadaptationに寄与していると考えられた。また、小腸に関して、水チャネルの明らかな発現の変化は認められなかったが、今回検討したAQP1,3,4,8の正常小腸における発現は少なく、小腸で優位に発現する水チャネルの存在の可能性が示唆された。
2.ヒト小腸(空腸)で優位に発現する水チャネル遺伝子を発見した。塩基配列解析によると現在まで未発見の遺伝子であり、その機能発現について検討を加えた。今後はヒト回腸で優位に発現する水チャネルを同定し、当科で行っている潰瘍性大腸炎ならびに家族性大腸腺腫症患者に対する大腸全摘術・W型回腸嚢再建術における回腸嚢での水チャネルの発現の変化を確認する予定である。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi