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1999 年度 実績報告書

HER-2/neu由来ペプチドとDC細胞を用いた胃癌に対する癌ワクチン療法

研究課題

研究課題/領域番号 11671224
研究機関山梨医科大学

研究代表者

河野 浩二  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40283204)

キーワード胃癌 / 癌ワクチン療法 / HER-2 / neu
研究概要

本研究は、より効果的な癌特異的免疫療法として、我々が胃癌の腫瘍退縮抗原として同定したHER-2/neu由来ペプチドを、抗原呈示細胞であるDendritic cell (DC)とともに移入することによる腫瘍ワクチン療法である。進行消化器癌患者を対象とし、末梢血リンパ球のHLA type スクリーニングにて、HLA-A2陽性患者を選択する。HLA-A2陽性患者のうち、癌組織をanti-HER2/neu monoclonal antibody を用いたLSAB法にて免疫組織染色し、HER-2/neu overexpression が認められた症例を本免疫療法の対象症例とし、現在までに8例に実施した。末梢血100mlより比重遠心法にて単核球を分離し、さらにplastic付着細胞を選択し、IL-4,GM-CSF存在下で、7日間培養。得られた細胞の表面抗原CD81,CD86,HLA-classI,HLA-DRをflow cytometry で検討し、Dendritic cell(DC)の表面抗原を確認する。このDC(1×10_6)に我々が同定したHER-2/neu由来ペプチド(E75)をパルスして、経静脈的に患者に移入する。この移入を1回/週繰り返し計4回実施した。8例全例において、臨床上の安全性に問題はなく、副作用は認めなかった。ワクチン前には認められなかったペプチド特異的CTLがワクチン後に、8例中6例に認められ、DCワクチン療法にともなう免疫誘導が確認された。今後、臨床学的効果、投与方法の検討など行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河野浩二: "胃癌に対するHER-2/neuペプチドを用いた癌ワクチン療法"Biotherapy 2000. (in press).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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