研究課題/領域番号 |
11671254
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
島田 信也 熊本大学, 医学部・外科学第二講座, 助手 (10284746)
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研究分担者 |
小川 道雄 熊本大学, 医学部・外科学第二講座, 教授 (30028691)
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キーワード | 大腸癌 / 'de novo'型大腸癌 / adenoma-carcinoma sequence / 発癌 / グリコーゲン・ホスホリラーゼ / p53 |
研究概要 |
我々が見いだした胎児型glycogen phosphorylase陽性巣(BGP foci)は、大腸癌における'de novo'型発癌経路の初期変化を示している可能性が高い。平成11年度は、1)大腸癌におけるもう一つの主要経路である'adenoma-carcinoma sequence'型発癌経路におけるBGPの発現、2)BGP fociの'de novo'型大腸癌における分布、増殖能ならびに遺伝子変化について研究した。その結果、1)'adenoma-carcinoma sequence'型発癌経路におけるBGPの発現はadenomaの異型度と強い正の相関があり、強いBGPの発現は高度の異型性を示した。2)BGP fociの坦癌大腸における分布は、'de novo'型大腸癌の局在と密接な関係があり、正常大腸粘膜に較べてBGP fociは有意に増殖能の亢進が認められた。さらに、BGP fociのp53 mutation(41%)は'de novo'型大腸癌のmutation(47%)とほぼ同等の遺伝子変化を示した。これらの結果から、BGP fociが'de novo'型大腸癌の前癌病変である可能性は高く、さらなる遺伝子変化の解析によって'de novo'型発癌のおけるメカニズムの解明が期待できることが示唆された。
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