研究概要 |
(臨床研究) 1.免疫組織染色による胃癌組織内のシアロムチン(STN)の発現:胃癌症例100例における発現を検索した結果,全体47%の症例に発現が認められ深達度が深くなるに従って陽性率は高率となること(m:7.2%,Sm:37%,mP〜:60%)から,シアロムチン(STN)の発現と癌の進行との間に関連があることが明らかとなった。 2.胃癌組織内のシアロムチン(STN)の発現と局所免疫の関連性:上記の胃癌症例の局所における血中の細胞内サイトカイン(Th1/Th2バランス)の変動を測定した結果,癌患者における細胞内サイトカインの変動は見られるもののシアロムチン(STN)の発現との強い関連性は現在の段階では確認できなかった。 3.播種陽性胃癌における播種巣シアロムチン(STN)の発現と腹膜中皮細胞および繊維芽細胞のbFGF,bFGFRの発現の関連性:腹膜播種陽性胃癌症例の集積中である (実験研究) 1.胃癌の培養細胞株を用いてシアロムチン(STN)の発現と細胞周期との関連性についてはflow cytometryを用いて測定中である。 2.細胞浸潤能および接着能:現在Adhesion assay Invasion assayにより実験中で結果は得られていない。
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