研究概要 |
(臨床研究) 1.胃癌組織におけるSTNと癌組織周囲の線維芽細胞との相互関係を見る (1)胃癌組織のSTNの発現:STNの発現と進行度との関連性を明らかにしたので、他の因子との統計処理を行った。更に、再発との関連を患者の経過観察しながら検討中である。 (2)腹膜播種症例における播種巣を採取し、播種巣のSTNの発現と癌周囲の線維芽細胞でのbFGFとbFGFRの発現に関して前年度に続き症例を増やした。症例数が20例と増加により、両者の関連性がより明らかにできる。 2.STN発現とリンパ球内サイトカインの反応からSTNと免疫能の関連を見る 癌周囲のDrainage veinからの血中のSTN発現と細胞内サイトカインは関連性が無かったが、本年度はこれの症例を増やし検討した。結果的には症例の増加でも、両者の関連性は少ないものと思われた。 (実験研究) 1.培養胃癌細胞と線維芽細胞の培養によるムチンの増殖、浸潤への関与をみる (1)細胞浸潤能:癌細胞の腹膜中皮細胞への接着、浸潤にはCD44H, Integrinが強く関与し、ムチンも影響を及ぼす可能性があることが明らかになってきた
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