研究課題/領域番号 |
11671286
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中居 卓也 近畿大学, 医学部, 講師 (60227725)
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研究分担者 |
川辺 高史 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (70309300)
奥野 清隆 近畿大学, 医学部, 助教授 (30169239)
安富 正幸 近畿大学, 医学部, 教授 (60028438)
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キーワード | 肝再生 / CTL activity / NK activity / NKT cell / グルタミン / DNAマイクロアレイ |
研究概要 |
Higgins & Andersonの方法に従い、ラット肝70%切除を行い、グルタミン配合率が0%、2%、4%の食餌投与したところ、術後7日目の肝再生を表すLBR(体重に対する残存肝重量の割合)は各々3.7±0.1%(n=7)、4.0±0.8%(n=8)、3.8±0.6%(n=7)と配合率2%が0%と比較して増加していた(p<0.01)。 血液生化学検査でT.Pはグルタミン配合率0%、2%、4%で各々4.0+.0.2g/dl、4.9±0.3g/dl、4.7±0.2g/dlと配合率2%、4%が0%と比較して高値を示した(p<0.01)。Alb、GOT、GPT、T.Bil等では差はなかった。NK activityは配合率0%、2%、4%でそれぞれ3.3±0.1%(n=5)、8.8±0.8%(n=5)、5.8±0.6%(n=5)と3群間で差を認め、配合率2%が有意に高値を示した(p<0.01)。これらより至適グルタミン配合率は2%であるが、dose dependentに肝再生能の促進はなく、肝再生時はNK細胞が活性化することを証明した。CTL activity、NKT細胞の検討は現在進行中であると共に、臨床材料として肝切除後の残肝組織を用いた肝再生に関わる遺伝子発現(細胞増殖因子、増殖因子受容体、転写調節因子、細胞周期調節因子、アポトーシス因子)をmembrane-based hybridization assay system(DNAマイクロアレイ)装置から解析始めた。
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