| 研究概要 |
研究計画
【対象】臓器転移のない他臓器浸潤(T4)食道扁平上皮癌、年齢75歳以下、PS:0-2
【選択枝】1群:照射化療+食道切除(術前:超多分割照射 36Gy+CDDP/5Fu 少量連日投与、術後:超多分割照射 24Gy+CDDP/5Fu 少量連日投与)、2群:照射化療単独(1群と同じ超多分割照射 CDDP+5Fu少量連日投与を施行、非切除)
【方法】食道切除の有無はインフォームド・コンセントに基づき患者が選択する。
研究結果
【症例数】34例/1994-2000年。1群15例、2群14例、治療中3例、完遂不能2例。
【奏功率】1群:73%(PR73%)、2群:64%(CR34%、PR29%)、全体の奏功率:70%
【切除例(1群)】治癒切除:73%(PR60%,NC13%)、姑息切除:27%(PR13%,NC13%)
【非切除例(2群)】手術拒否:64%(CR36%,PR29%)、手術不能:36%(NC21%,PD14%)
【1・3・5年生存率】1群:80%・50%・50%(治癒切除例:82%・53%・53%、姑息切除例:75%・-)(PR:73%・44%・44%、NC:100%・-)。2群:33%・22%・-(手術拒否:50%・33%・-、手術不能:0%)(CR:80%・53%・-、PR:0%、NC/PD:0%)。
結論
照射化療による著効CR例では、食道切除の必要はない。有効PR例や不変NCまたは進行PD例では、食道切除が必要である。
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