研究概要 |
胸腺でのアポトーシスにおけるcaspaseの役割の解析 抗ヒトcaspase-3抗体を用いてFACSにてcaspase-3の発現を調べた。胸腺細胞を培養液のみで4℃と37℃で24時間培養した場合、caspase-3の発現は認められなかった。一方dexamethazone10μMを加えて24時間培養した場合とetoposide10μMを加えて24時間培養した場合、胸腺細胞のすべての分画(CD4-CD8-,CD4+CD8+,CD4+CD8-,CD4-CD8+)で、caspase-3の発現を認めた。 しかしCPP32/caspase-3 colorimetric assayではdexamethazone、etoposideを加えてもcaspase-3のupregulationは認めなかった。Annexin Vの発現はdexamethazoneやetoposideで刺激後6時間で認められている。 胸腺でのアポトーシスにおけるbcl-2 familyの役割の解析 胸腺におけるbcl-2、bax、bcl-x、bak、bimの発現をFACSにて調べた。 CD4+CD8+の分画ではbcl-2はlow、bcl-xはhigh、baxはlow、bakはlow、bimはlowであった。CD4+CD8-の分画ではbcl-2はhigh、bcl-xはlow、baxはhigh、bakはlow、bimはhighであった。CD4-CD8+の分画ではbcl-2はhigh、bcl-xはhigh、baxはhigh、bakはlow、bimはhighであった。
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