今回、hypobaric hypotension tcchniqueとKClの脳内注入によるcorical spreading depression(CSD)を誘発することによりpenumbla-like condtion modelを作成することを目的とした。23匹の雄Wistar ratを用い、右頸動脈をligation後、脳血流・DC potential・oortical impedanceを連続的に計測しながらhypobalic tecniqueを用い平均血圧を50mmHgに低下させ、5分後にKClの脳内注入によるCSDを誘発した群(group A: n=8)、CSDのみを誘発した郡(group B: n=7)、hypotensionのみの群(group C:n=8)、に分け、脳血流・DC potential・cortical impedance・neuronal damageについて比較検討した。結果、Group AにおいてCSDを誘発後、脳血流の一過性の増加は認められず、DC potentialは一過性に陰性化し5分後には正常化し、cortical impedanceは正常血圧に戻すまで30分間にわたり高値を持続した。Group BではCSD誘発後、各parameterは速やかに回復し、Group Cでは低血圧による脳血流の低下以外はDC potentialもcortical impedanceも変化を認めなかった。組織学的にはGroup Aでは右大脳皮質のneumn density(304.25±204.53cells/mm2)はGroup B(953.44±152.41cells/mm2)(P<0.05)ならびにGroup C(758.91±172.21cells/mm2)(P<0.05)と比較して有意に低下していた。Group Aにおいてneuron densityと低血圧開始30分後のcortical impedanceの間には負の相関性が認められた。Hypobaric hypotension techniqueにより低潅流域となった脳組織にエネルギー要求性のCSDを誘発したこのmodelはpenumbla-like conditionを再現していると考えられた。
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