研究課題/領域番号 |
11671387
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
藤井 清孝 北里大学, 医学部, 教授 (10128085)
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研究分担者 |
宮坂 佳男 北里大学, 医学部, 助教授 (90104538)
入倉 克巳 北里大学, 医学部, 講師 (70176519)
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キーワード | 脳血流量 / 静脈圧亢進 / マイクロスフェア法 / 脳動静脈奇形 / 脳動静脈瘻 |
研究概要 |
1.脳血流絶対値の測定 静脈圧亢進モデルの作成に先立って、脳血流絶対値の測定を2種類の方法で行っている。 1)非放射性カラードマイクロスフェア法 ラットを用いてイソフルレン麻酔人工呼吸下に脳血流を測定した結果、左右大脳半球平均として160±0.4ml/min/100g(平均±標準偏差)を得た(n=6)。測定時の生理学的パラメーターは、平均血圧101±14mmHg、心拍数372±24/分、血液ガス分析pH7.47±0.4PaO2 115±37mmHg PaCO2 32.3±4mmHgであった。この脳血流値と生理学的パラメーターの値はほほ満足のいくものであるが、この方法の短所として、心室内のカテーテル留置に手間がかかること、及び脳局所の血流を測定する場合に単位脳重量が小さくなると脳実質に含まれるマイクロスフェア粒子の数が減ることによって誤差が大きくなることが考えられた。長所は、1匹の動物において複数回(3-4回)の測定が可能な点であった。 2)^<14>C-iodoamphetamineによるindicator fractionation法 脳局所の血流を上記方法より正確に測定できると考えられる。現在コントロールラットにおいてばらつきを検討中である。1匹の動物において1回のみの測定に限られる短所がある。
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