研究課題/領域番号 |
11671393
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
長島 正 帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
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研究分担者 |
片山 晴子 帝京大学, 医学部, 助手 (40307187)
田中 秀樹 帝京大学, 医学部, 助手 (50276713)
松野 彰 帝京大学, 医学部, 助教授 (00242058)
村山 浩通 帝京大学, 医学部, 助手 (50307188)
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キーワード | 悪性グリオーマ / 化学療法 / CDDP / NK活性 / 殺細胞効果 |
研究概要 |
悪性グリオーマに対するCDDPを用いた新たな化学療法スケジュールの開発をすすめるために、まずヌードマウスin vivoモデルによるCDDPの至適投与法(投与量,投与間隔)について検討した。 ヌードマウスにヒトグリオーマGL-9を移植した担癌モデルを作成し、移植11日目からCDDP投与を開始した。CDDP投与量は総量20mg/Kgとし、1回当たり10mg/Kgを11日目と16日目に腹腔内投与する2回分割投与群(A群)と、1回当たり2mg/Kgを10日間腹腔内投与する10日連続投与群(B群)に分け、生理食塩液10日連続投与コントロール群(C群)と腫瘍体積を比較検討した。また、上記の治療実験終了後の21日目に各マウスのspleen細胞のNK活性を測定した。 腫瘍体積はA群、B群ではC群に比較し有意に増加率が低下していたが、A群とB群との間では有意差は認められなかった。NK活性はA群ではC群に比較して低値であったのに対し、B群ではC群に比較して有意に高値を示していた。この結果、CDDPの少量連続投与は、大量少数回投与に比べ、腫瘍に対する殺細胞効果を減ずることなく宿主の免疫能をより高い状態に維持できる投与法であることが確認され、今後この投与法を基本にした化学療法のスケジュールの開発が有利であると考えられた。
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