研究課題/領域番号 |
11671393
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
長島 正 帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
|
研究分担者 |
片山 晴子 帝京大学, 医学部, 助手 (40307187)
田中 秀樹 帝京大学, 医学部, 助手 (50276713)
松野 彰 帝京大学, 医学部, 助教授 (00242058)
村山 浩通 帝京大学, 医学部, 助手 (50307188)
|
キーワード | MAP-1A / アンチセンス / 遺伝子治療 |
研究概要 |
現在の同調化放射線・化学療法で達成されているACNUの腫瘍到達濃度を有意に下回る濃度では、有効な腫瘍細胞の同調化が得られないため、現在の2〜3回の分割投与以上の分割投与は困難と判断し、今年度は悪性グリオーマの集学的治療研究の一環として計画をしてきたMAP-1Aアンチセンスオリゴヌクレオチドによる遺伝子治療の研究についてのin vivoの研究を進めた。すでに、in vitroにおいて、MAP-1Aアンチセンスオリゴヌクレオチドを1mMの濃度でC6グリオーマにリポフェクチンと共に投与し、colony forming efficiencyで評価すると、コントロール群に比べ有意に腫瘍細胞の増殖が抑制されることを報告した(松野彰ほか)。今回は、ラットを用いて、C6グリオーマ脳内移植モデルを作成し、ミニ浸透圧ポンプを頭皮下に留置して腫瘍移植後10日目より腫瘍内にMAP-1Aアンチセンスオリゴヌクレオチドとリポフェクチンを持続的に投与した。移植後20日目にラットを屠殺し、摘出した脳の切片を作成し腫瘍を観察した。その結果、MAP-1Aアンチセンスオリゴヌクレオチド投与群では、センスオリゴヌクレオチド等を投与したコントロール群に比べて肉眼的に腫瘍のサイズは小さく、in vivoでもMAP-1Aアンチセンスオリゴヌクレオチドに腫瘍の増殖抑制効果が認められた。
|